修論発表での攻防戦

攻防戦といっても防御だけなんですけどね。
以下は1月17日に行われた修論発表でのM先生(以下M)との攻防です。
ちなみにこのM先生は平気で修論を落とす(という実績を持つ)ことで有名な超危険人物です。
この先生は「『分からない』ということが分からない」という人だったのですが、
自分の子供(赤ちゃん)が何も分からないのを見て「分からない」ということを
ようやく理解した、という逸話を持つ先生です。

以下に出てくる話はマニアックで意味分からんだろうけど雰囲気は伝わるだろうということで。



論文発表開始。最初は論文のモチベーションを発表。
ある論文を題材にして修論を書いたことを説明すると早速M先生が攻めに出る。

M「君の論文で比較しているboard(注:取締役会のこと)は元の論文で分析されている
boardよりもinferiorな2つを比較しているだけだよね。
劣るもの同士を比較して意味あるの?」

つまり論文の全否定

俺「いえ、元の論文では確かに両機能を持つboardを分析していますが、
現実に両機能を常に発揮しているboardというのは殆ど観察されていません。
例えば日本の監査役制度における(以下、しどろもどろになりながら返答)」

このときには既に緊張が最高潮に達していたためどうなったか覚えてません。
多分、俺の返答に納得したのかこれ以上突っ込んで無駄と思ったのか、
これ以上は突っ込まれなかった記憶があります。

次にモデルの説明に移る。

俺「boardが情報を受け取る前にmonitoring intensityを決定し…」

M「なんで?そういう流れだと不自然なんじゃないの??
そうするよりもmonitoringが成功したときにboardが情報も受けとる…」

俺「…、確かにそうですね。」

(沈黙)

M「ここはこうやっても問題ないんじゃない?Yさん(俺の指導教官)、どう思う?」

俺「…、確かにそうですね。…いや、そうすると二つのboardの間で情報に関する
条件が変わってくるので、情報に関してはevenな状態で比較したいので
これは今のままで問題ないと思います。」(前半と後半で完全にちぐはぐな回答)

M「ああ、確かにそうだね。うん、そうだ。」

この段階に入り、ようやくM先生の攻めの姿勢が弱まってきたので
ほぼ最後のところまでは平穏に発表を進める。

Y先生(指導教官)「他の人は質問ありますか?」

N先生(M先生とは別の副査)「このモデルの結論は関数形に強く依存していると思います。
バイアスが正で確率変数も正なのでバイアスに負の値を認めたら結論は変わってくるのでは?」

つまりモデル設定が恣意的だということを言っています。

俺「…。えー、、実際には確認していないんですが…(沈黙)
バイアスは二乗されるので…バイアスを正値に限定しなくてもそこはcriticalには効いて
こないと…思います多分。」

終了。

この人たちはそんなに口調は荒くならないのですが、一つ返答をミスれば俺の人生が
狂いかねない、というほどに権力というか俺の生殺与奪を握っているので
怖かったわけです。

というわけで何とか博士課程にはあがれそうな感じです。
ご声援ありがとうございました。
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by pastimeparadise | 2006-02-06 03:21 | 雑記


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