Donny Hathawayの苦悩


先日マスターに貸して頂いたsoulの歴史(50年代から80年代まで)の本を読んでいて目に留まったのが、Donny Hathawayが
自らの音楽に活路を見出せずに苦悩の時期を過ごしていた
という内容の文です。

彼がliveを出したのが1971年、そしてextension of a manを出したの1973年頃のようですが、比較的最近に出たthese songs for you. live!にはこの時期の音源の中で
未収録であったものがいくつか収録されています。
この中にあるsuperwomanに後のDonnyの自殺を
示唆する重要なメッセージがあるのでは?というのが
今日ふと思ったことです。

Donnyを好きな人なら誰でも分かると思いますが、彼の大きな特徴は「カバーが多いこと」です。
これはliveだけの特徴とも言えますが、liveではMarvin Gaye, Carole King,
John Lenonなど、たった8曲の中に少なくとも3曲のカバー曲が入っています。
(実際には30曲以上歌われた中から選ばれただけのようですが)

最近はこのカバーの多さそのものがコンポーザーとしての自分に対する自信のなさの現れ
だと予想しているのですが、この予想をサポートする一番重要な事実が
these songs for you. live!でのsuperwoman
カバーに現れていると思います。

彼がsuperwomanを歌い始める際に言う言葉は
(一部よく聞き取れないですが)

「From the black xxxx genius, we'd like to give you our zzzz Stevie Wonder's, Superwoman.」

です。(誰かxxxxとzzzzを聞き取って下さい…)

多分ourのあとのzzzzもStevieを褒め称える形容詞だと思われますが、
確かにStevieはgeniusだけど同じ時代に生きているライバルにあたるアーティストを
少し褒め称えすぎでないかい?と思うわけです。

ちなみにJealous Guy, Yesterdayなどを歌っているときはこのようなことは
言っていないので、彼が特にStevieを天才だと看做していた、と考えることができます。
俺にとってDonnyは最も敬愛するアーティストの一人ですが
確かにコンポーザーとしてはStevieに見劣りするように思うし
実際本人もそう思っていたから上のようなことを言ったり、
カバーを沢山していたんじゃないかな~、と思います。

そして彼がgeniusだと看做すアーティストたちとの比べた自分に
極めて強いコンプレクスを抱いて、それがliveから7年後の自殺に結びついたのかな、
と考えたりしています。
さらに言ってしまえば、最も彼にコンプレクスを抱かせたのはStevieでは?

そんなコンプレクスは吹き飛ばして今でも元気に歌っていて欲しかったな、
flying easy、someday we'll all be freeそしてgetto boyをを生で聞かせてくれよ、と
交通事故で半身不随(両足切断?)になりながらもその20年後に復活を果たした
Teddy Pendergrassの復活ライブの映像を思い出しながら考えたのでした。
(一昨日までTeddy Pendergrassを知らなかったのは内緒)
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by pastimeparadise | 2006-03-05 00:53 | 音楽


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