解散

ライブドア担当した港陽監査法人、今年6月末で解散

俺はここの会計士(だったはず)と4年くらい前に話したことがあります。
大学から東横線に乗って帰っていたある日のこと、
当時会計士の勉強をしていた俺はテキストを座って読んでいました。
すると隣に座っていた30代男性がやたらと俺の方をチラリチラリと見てくるので、
「気味悪いな」と思いつつ無視してテキストを読んでいたのですが、
その男性がいきなり


会計士受験生の方ですか?


と話しかけてきました。会計士試験のテキストであることは分からないようにして
読んでいたので「なんでこの人は分かるんだ????」と思いつつ
「あ、そうですけど」と答えると、


昔受験生だった者です


との返事が。
試験に合格しても会計士にはならないと既に決めていた時期ではあったものの
やはり合格して実務に関わっている人は輝いている、というわけで田園調布~菊名間は
ずっとその人の(受験時代の)思い出話を聞いたり、当時の主要なトピックだった
商法改正について話したりもしていました。
いよいよ彼の最寄り駅に到着しそうなので名刺をもらったのですが、
そこには港陽監査法人の名前が。

お互い「頑張って下さい」と言って別れたのですが、
その監査法人は米企業エンロンを監査したアーサー・アンダーセンと
同じように解散の運命に。

彼がライブドアの監査を受け持ったのかは分かりませんが、
彼自身は進んで不正に加担するような人間には思えませんでした。
それでも監査法人は(建前はどうであろうと)私企業なのでクライアントとの
契約維持のためには不正を見逃すといったことは頻繁にあるでしょう。
つまり会計士全員が善人だったとしても、被監査企業はお客様なので
会計士が不正に積極的に加担せずとも社会の期待に応える水準の監査を
しっかり行うことは構造上不可能に近いわけです。
この「構造」は一般に「泥棒(被監査企業)が警察(監査法人)を雇う」と言われるものです。
このように、監査法人による監査には構造上の致命的欠陥があるため
チリのような粉飾(または創造的会計と呼ばれるような会計テクニック)は見逃され、
チリが積もって山となった企業の会計情報の精度はかなり信頼性が低下していると
考えられるので、それらを見る場合にはある程度疑って見るのが正しい見方です。
(とはいっても企業間比較・期間比較には十分使えると思います)

それにしても、彼は沈む船から(沈む前に)うまく脱出できたのでしょうか?
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by pastimeparadise | 2006-03-29 00:09 | 雑記


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